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市長議会提案説明

更新日 平成23年12月1日

市長議会提案説明(平成23年12月定例会)

 

  本日ここに、平成23年市議会12月定例会が開催されるに当たり、市政を取り巻く諸問題についての報告並びに提案理由の説明を申し上げます。
初めに、東日本大震災からの復旧・復興に向けた計画等の策定について申し上げます。
まず、「いわき市復興ビジョン」についてであります。
このビジョンは、本市の復旧・復興に向けた考え方やプロセス、さらには目指すべき「復興の姿」を明確にし、その内容を市民の皆様をはじめ多くの方々と共有するため、「いわき市復旧・復興計画検討委員会」からの「提言」に基づき、本年9月30日に策定したものであります。
現在、この「復興ビジョン」に基づき、具体的な事業を位置付ける「いわき市復興事業計画」について、市内各界各層の代表者からなる「いわき市復旧・復興計画検討市民委員会」を中心に検討しておりますが、復興への歩みを力強く踏み出すことができるよう、年内の策定に向けて取組みを進めて参ります。
また、被災した公共施設や道路などの社会基盤の復旧に係る工程等を示す「いわき市復旧計画」につきましては、国の災害査定等を踏まえ、去る10月18日に策定いたしましたが、公共施設や社会基盤等の復旧は、復興への礎となるものであり、当該計画の着実な実施に努め、本市の本格的な復興につなげて参りたいと考えております。
次に、「がんばっぺ!いわき 復興祭」について申し上げます。
 復興祭は、東日本大震災により、大切な家族や住み慣れたわが家を失うなど、大きな被害を受けられた市民の皆様や本市に避難された近隣町村の皆様が、共に手を携え、本市の復興と更なる発展に向けた歩みを始める契機とするため、市制施行45周年の節目の日である10月1日及び2日に、本市の中心に位置する「21世紀の森公園」において開催したところであります。
開催にあたりましては、『地域への誇りと“きずな”の再生』をテーマに掲げ、これまで異なる日程で開催して参りました「大物産展」や「産業祭」、「いわきおどり」に加え、本市や双葉郡各町村の伝統芸能の披露や、5月から各地で展開されてきましたフラガールによる全国キャラバンを締めくくるフラダンスショー等の催しなどが行われました。
市内はもとより、首都圏、近県からの来場者を含め、2日間で延べ10万人を超える方々に御来場をいただき、本市や近隣町村の皆様の地域復興への思いの強さに深く感銘を受けると同時に、オールいわき体制で、一刻も早く震災前のいわきを取り戻し、更なる飛躍に繋がる道を切り開いていく決意を新たにしたところであります。
 御協力をいただきました全国自治体の皆様、協賛企業の皆様、関係行政機関・団体の皆様に対しまして、改めて深甚なる感謝の意を表しますとともに、引き続き本市の復興に向けて、特段の御支援を賜りたいと考えております。
次に、小名浜港の現況と海外ポートセールスについて申し上げます。
 現在、小名浜港は、公共ふ頭34バース中23バース、約7割が利用可能な状況まで復旧しており、今後についても、去る8月18日に国、県をはじめとする関係者からなる小名浜港復興会議が策定した「小名浜港復旧・復興方針」において、概ね2年以内に主要な岸壁の復旧を完了させ、3年以内に全ての港湾施設の復旧を目指すこととされております。
また、被災して使用不可能となっていたコンテナターミナルのガントリークレーンについても、既に代替の多目的クレーンで運用を行っているほか、福島県では新たなガントリークレーンの発注を行うなど、関係機関が一丸となって、小名浜港の早期復旧に向けて取り組んでいるところであります。
 さらに、福島県が小名浜港の大気と海水について放射線量を定期的に観測しており、大気については概ね1時間当たり約0.1μSv、また、海水についても検出限界値を下回る値で推移しているなど、小名浜港は安心して利用できる状況となっております。
 しかしながら、震災前に開設されていた韓国・中国向けの外貿定期コンテナ航路がいまだに休止している状態にあり、これまで小名浜港を利用していた荷主企業が不便をきたしているばかりでなく、今後の利用促進に向けた影響も懸念されております。
こうしたことから、去る11月7日から9日にかけて、福島県小名浜港利用促進協議会の会長として、蛭田市議会議長にも御同行いただき、同協議会の皆様とともに、外貿定期コンテナ航路の早期再開を図るため、韓国の船会社である興亜海運株式会社と南星海運株式会社を訪問いたしました。
訪問先においては、小名浜港の復旧が急ピッチで進んでいる現状をはじめ、新設するガントリークレーンの能力や小名浜港の放射線量などについて両社長に直接説明し、ご理解をいただくとともに、特に、南星海運株式会社のソ・ミョンチョン社長からは、来年3月の航路再開に向け前向きに検討するとのお言葉をいただくなど、大きな成果を得たものと考えております。
今後におきましても、小名浜港の一日も早い復旧と、更なる利用拡大を目指し、官民一体となって精力的にポートセールス活動を展開して参りたいと考えております。
次に、今回提案いたしました議案について説明申し上げます。
 議案件数は、条例の制定案が1件、条例の廃止案が1件、条例の改正案が4件、補正予算案が11件、その他の議案が18件の計35件であります。
 私からは、今回提案いたしております議案のうち、条例の制定案1件及び補正予算案の概要について説明申し上げます。
初めに、議案第1号いわき市特定住所移転者に係る申出に関する条例の制定について申し上げます。
平成23年8月12日に施行されました「東日本大震災における原子力発電所の事故による災害に対処するための避難住民に係る事務処理の特例及び住所移転者に係る措置に関する法律」に基づき、本市は、去る9月16日に市民が市外に避難することを余儀なくされた市町村として、総務大臣から「指定市町村」の指定を受けたところであります。
 これによりまして、住民票を異動して市外に避難した方のうち、本市との関係の維持を希望する方に対しましては、本市の情報提供などの施策を講ずることとされておりますが、希望の申出に関する事項につきましては、指定市町村の条例で定めるとされていることから、その手続等を定めるため、本条例を制定しようとするものであります。
次に、補正予算案の概要について申し上げます。
今回の補正は、災害対応に要する経費、定期人事異動等に伴う職員人件費及びその他市政執行に要する経費につきまして、補正措置を講じるものであります。
その主な内容について申し上げますと、まず、一般会計につきましては、東日本大震災及び本年9月に発生した台風15号により被災した道路・橋りょうや河川、農業用施設などの復旧に要する経費を計上するとともに、震災により甚大な被害が生じた小名浜支所東分庁舎につきまして、市民サービスの確保を図る観点から、代替施設を整備するため、仮設庁舎の設置に要する経費を計上いたしました。
また、震災により被災した住宅の応急修理制度におきましては、申請件数の増加に伴い、事業費の不足が見込まれることから、所要の経費を計上いたしました。
さらに、震災による被害状況や復旧・復興に向けた動きなどをまとめた記録誌を発行するため、所要の経費を計上するほか、定期人事異動等に伴う職員人件費について、所要の措置を講じることといたしました。
次に、特別会計についてでありますが、介護保険特別会計につきましては、介護保険サービスを利用した被災者の食費及び居住費を減免するため、所要の経費を計上いたしました。
このほか、国民健康保険事業特別会計ほか7件の特別会計におきまして、定期人事異動等に伴う職員人件費について、所要の措置を講じることといたしました。
次に、企業会計についてでありますが、水道事業会計につきましては、配水管等の本格的な復旧工事の実施に要する経費を計上するほか、浄水場における異臭水対策に要する薬品の購入費に不足が生じる見込みであることから、所要の経費を計上いたしました。
また、病院事業会計につきましては、常勤医師の不足に加え、震災の影響等により、医師の診療応援回数が増加したことに伴い、委託費等に不足が生じる見込みであることから、所要の経費を計上いたしました。
このほか、水道事業会計及び病院事業会計におきまして、定期人事異動等に伴う職員人件費について、所要の措置を講じることといたしました。
以上の結果、一般会計につきましては、補正額が93億4,531万6千円で、補正後の総額は1,823億2,385万円となり、特別会計につきましては、補正額が4億227万5千円で、補正後の総額は1,024億9,006万9千円、企業会計につきましては、補正額が2億3,125万8千円で、補正後の総額は374億5,098万7千円となるものであります。
 私からは、以上でありますが、その他の議案並びに予算案の詳細につきましては、両副市長から説明いたさせます。
 いずれも市政執行上重要な議案を提出いたしておりますので、何とぞ慎重御審議の上、速やかなる議決を賜りますようお願い申し上げ、私の提案理由の趣旨説明といたします。
 
 
 

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